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2024.11.27

大成機工株式会社
CBAM対応の困難な課題をNTTデータが解決
他社にないコンサルティングサービスが選定の決め手

コンサルティングサービス利用目的
  • ・導入当初においてCBAMのコンサルティングサービスを行っている唯一の企業であったこと
サービス契約前の課題
  • ・自社の知見、経験不足により、欧州顧客からの要請に応えらえず、対応に苦慮

導入のきっかけ

~CBAMコンサルティングサービス導入にあたり、どのような課題を認識されていたかお教えください~

EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)の適用が決まり、当社が輸出する製品を製造する際に排出される二酸化炭素(CO2)の排出量を報告する必要がありました。当社ではCO2排出量算定の実績が無く、算定方法そのものにも課題がありました。また、CBAMで求められる排出量の計算には、製品1トン当たりのCO2換算排出量を算出する必要がありましたが、社内での対応にあたって、要求事項に対する解釈の違いなど、算定に支障が発生することを懸念しておりました。

~CBAMコンサルティングサービス導入にあたり、NTTデータを選定した決め手をお教えください~

欧州の顧客から突然、CBAM用のコミュニケーションシート(Excel)を提出するよう連絡がありました。インターネットで調べても、CBAM制度に関する詳しい情報はなく、コンサルティング業務を行っている企業を探すのも困難でした。諦めかけていた時、NTTデータより問い合わせフォームに対する返信があり、CBAM制度の調査を行っており、コンサルティング業務も可能という回答を得ることができました。脱炭素のコンサルティング業務で実績のあったNTTデータであれば、当社が対応に苦慮しているCO2排出量の算定も可能と判断し、委託を決断しました。問い合わせ当時、CBAM制度のコンサルティング業務を国内で行っている企業はNTTデータのみだったと記憶しています。

~NTTデータのコンサルティングサービスで課題は解決できましたでしょうか~

プロジェクト開始の当初、当社、NTTデータとも、双方試行錯誤しながら、といった印象でしたが、打ち合わせを重ねることで疑問点や課題の明確化が進み、相互理解が深まった結果、スムーズに進むようになったと思います。プロジェクト終盤にはタイムリーかつ具体的なアドバイスを頂ける状況となり、一番の課題であったコミュニケーションテンプレートの作成もできるようになり、大きな目的を達成することができました。
また、副次効果として、協力会社からのデータをもとに、製作プロセスの違う別の業者にも容易に水平展開できるシートも作成することができ、自社に留まらない効果も感じました。

~CBAM以外で脱炭素に関する取り組みがありましたら取り組み状況をお聞かせください~

昨今、企業が求められる品質には、社会的品質も含まれ、生産性(P)、安全性(S)、士気・倫理(M)、環境に対する活動(E)も重要視されており、当社は気候変動対策に繋がるよう、製造に携わる数多くの協力会社を含め、全社的に脱炭素経営への意識付けを高めていく段階です。
部品の共通化、外注先の歩留まり向上に繋がる設計方針、工程の簡略化などの取り組みにおいて、トータルでCO2排出量の低減に取り組むことが肝要と考えています。
現在、環境負荷の軽減に向け、生産拠点である工場の設備において電力等のエネルギー使用量の低減に取り組んでおり、LED照明導入やエネルギー使用量の低減が見込める設備等の見直しを順次行っています。今後は自社だけの取り組みに留まらず、サプライチェーン全体での環境負荷の軽減に取り組むことも重要と考えております。

~今後の目標や目指す姿についてお聞かせください~

CBAM対応の取り組みを通じて、製品製作プロセスに係わる協力会社を含め、脱炭素への取り組み意識が向上しました。今後も、算出方法の改定や、対象品目の拡大も考えられ、常に情報をアップデートして対応していきたいと考えます。現状、CBAM制度が本格運用前の段階のため、制度自体に不確定な部分もあると感じています。CBAM制度が本格運用に移行するにあたり、今後の動向について注視していきたいと思います。
今回対象となった協力会社以外の業者にも、脱炭素経営に向けた取り組みの足掛かりとして本事例を紹介し、CBAM制度の対応に留まらず、脱炭素経営の意識を高めて参ります。

(※)「C-Turtle」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。

問い合わせ先:
コンサルティング事業本部 サステナビリティサービス&ストラテジー推進室
mis-mfg3-green@kits.nttdata.co.jp

企業紹介

大成機工株式会社

大成機工は、1941年の創業以来、一貫して上下水道・ガス管路の維持管理に携わり、独自の製品・工法を開発し、人にとって欠かすことのできない大切な「水」を安全かつ確実に供給する事業をサポートしています。不断水工法により、通水したまま既設管から分岐管を取り出す工事や既設管にバルブを設置する工事を可能とし、「不断水の大成機工」として水道業界では社名が浸透しております。また人の関節のように自在に動く伸縮可とう管「タイ・フレックス」、既設管継手部に取り付け抜け出し防止を図る「耐震補強金具」「フランジ補強金具」「フランジサポート」などは、地盤沈下や地震などから水道管路を守る製品であり、水道管路の耐震性能向上や長寿命化、延命化に大きく貢献できるものとして高い評価をいただいております。

GHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/c-turtle/

【C-Turtle®】の概要資料は、こちらからダウンロードください。

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