自己紹介
NTTデータに入社以来、飲食店や小売業の販促企画を手掛けた経験を経て、現在は新規事業チームにてサービスデザイナーとして活動しています。0から事業を生み出す立場、お客様の新規事業創出をサポートする立場、どちらも経験しながら新規事業の難しさや楽しさを日々感じています。
今回は、私が0から新規事業を検討する際、Miroを使いながら進めることが多いので、Miroを活用した新規事業のアイディエーションについてシェアします!
そもそもMiroとは?
ご存知の方も多いと思いますが、Miroは、オンラインで利用できるホワイトボードサービスです。チームでのブレインストーミングやプロジェクト管理、ワークショップの実施など、さまざまな場面で活用できます。
Miro:https://miro.com/ja/
- アクティブな作業環境:複数人でリアルタイムに編集ができ、参加者を巻き込みながら議論ができます。
- クイックに使えるツール:付箋やマインドマップを活用し、アイディアを直感的かつ視覚的に整理できます。
- 多様なフレームワーク:ビジネスモデルキャンバスやカスタマージャーニーマップなどのフレームが手軽に利用できます。
- AI機能によるサポート:アイデアの自動生成、要約、分析などを支援してくれます。他のAIツールと行き来しなくて良いので便利です。
この他にも様々な特徴があります。誰でも簡単に使える大変便利なサービスです。
新規事業検討において、Miroを活用するメリット
新規事業創出のプロセスは、リサーチ→アイデア発散・収束→仮説検証→・・・とステップがとても多く、また何度もサイクルをまわす必要があるため、情報量が大変多くなります。
Miroを使用する前は、
- 細々と資料があるので、どれを参照すればいいのかわからない
- 付箋で出したアイデアのデータが残っていない
- チームでの情報共有に手間がかかる
など数多くの問題が発生していました。
Miroを使うようになってからは、全ての情報を一元管理することで、
- 資料を探す時間や労力を省くことができる
- これまでの検討内容、流れが可視化されている
- オンラインでもリアルタイムで、円滑に会議やワークショップを進める
ことができるようになりました!!
PJでのMiro活用イメージ
検討時に集めた情報は、ピボットした際や、全く異なる新規事業を検討する際にも活用することができるため、簡単にアクセスできることもメリットだと考えます。
アイディエーションでのMiroの活用事例
今回は、アイデアの発散と収束を効率的に進めるために、Miroを活用した具体的な事例をご紹介します。
<発散フェーズ>
アイデア発散は、さまざまなやり方がありますが、今回はMiroを使って個人でアイデア出しをした事例をご共有したいと思います。
アイデアの幅出しをするため、まずMiro AIの機能を使ってマインドマップを作成しました。
<収束フェーズ>
約3分で以下のマインドマップを作成できました。実際に考えながらこれほどの量を出すとなると1時間ほどかかってしまいそうです、、
キーワードから着想を得て、一人でもアイデア検討を進めることができました。
ひたすらアイディエーションをした後、キーワードによるクラスター作成もMiro AIが行ってくれました。ボタンひとつで綺麗にまとめられるので、とても便利です!
<収束フェーズ>
個人で出したアイデアをチームメンバーみんなで評価し、アイデアを収束していきました。評価方法は様々あると思いますが、今回はMiroの投票機能を使用して、優先順位づけを行なってみました。
投票の際には以下の3つの評価軸を置きました。
- ピン留めしている要素(例えばデジタルを使うなど)を満たしているか
- ワクワクするアイデアであるか
- 課題を抱えている人は存在するか、お金を払ってくれるか
最終的に、合計点数に従って2個のアイデアまで絞り込むことができました。
今回はアイディエーションフェーズでの活用事例についてご紹介しましたが、他にも様々な機能を組み合わせることで様々な場面で活用できるのではないかと考えています。
これからもアップデートされていくMiroを使いこなしながら、新規事業の質とスピードを高めていきたいと思います。