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2019.9.27INSIGHT

10年間での「結婚」に関する投稿数は緩やかに減少!? Twitterから、ユーザーの現在の「結婚観」が明らに!!

世の中では、「晩婚化」や「若者の結婚離れ」など大きな話題になる「結婚」に関するトピックス。
イマツイでは、経年での話題量比較や理想の「結婚式」など、結婚に関する話題を掘り下げて分析しました。

分析対象

抽出期間:2009年7月1日~2010年6月30日、2018年7月1日~2019年6月30日

  1. 「結婚」の話題量分析
    • 対象ワード:「結婚」を含むツイート
    • 件数:2009年7月1日~2010年6月30日-21,406件、2018年7月1日~2019年6月30日-(リツイート含む)30,118件/(リツイート除く)17,137件
  2. 「離婚」の話題量分析
    • 対象ワード:「離婚」を含むツイート
    • 件数:2009年7月1日~2010年6月30日-1,963件、2018年7月1日~2019年6月30日-(リツイート含む)2,609件/(リツイート除く)1,371件
  3. 「結婚」を投稿するユーザーのプロファイル分析
    • 対象ワード:「結婚」を含むツイート
    • 件数:2009年7月1日~2010年6月30日-477,286件、2018年7月1日~2019年6月30日-6,365,563件
  4. 「結婚式」のイメージ分析
    • 対象ワード:「結婚式」と「理想」または「夢」または「希望」または「欲」または「したい」を含んだツイート
    • 件数:2009年7月1日~2010年6月30日-17,704件、2018年7月1日~2019年6月30日-300,988件
  5. 「嫁」「夫」のイメージ分析
    • 対象ワード:「嫁」「夫」を含むツイート
    • 件数:2009年7月1日~2010年6月30日-14,613,613件、2018年7月1日~2019年6月30日-214,682,586件

「結婚離れ」は本当!? 2009年と2018年の「結婚」に関する投稿数は?
「離婚」と「結婚」では、「結婚」の投稿数が約10倍!?

「晩婚化」や「結婚離れ」が世の中で話題になるなか、Twitter上での「結婚」「離婚」についての話題量はどう変化したのか。2009年と2018年で月ごとにランダムで100万ツイートずつ抽出し、その中に含まれる「結婚」と「離婚」の投稿数を比較しました。
(※2009年時点では公式リツイートが実装されていないため、単純なツイート数のみ集計。)

「結婚」についての話題量は、投稿数から見ると2009年よりも2018年(リツイートを含む)の方が多く、Twitter上では、「結婚離れ」とは言い切れない結果となりました。しかしながら、リツイートを含まない単純な投稿数を年間で比較すると、2009年は21,406件で、2018年は17,137件であり、緩やかな減少が見られ、能動的な「結婚」の投稿割合は少しずつ減少していることが伺えます。リツイートによって話題量は増えているものの、自ら発信する人が減ったという意味では、関心がやや減少したということが言えるのかもしれません。
実際に、結婚件数は、厚生労働省の提出する「人口動態統計」から2009年は結婚726,113件、2018年では結婚590,000件であり、136,133件減少。このリアルな数字の減少のように、Twitterでも相関していると言えそうです。

次に「離婚」については2009年と2018年(リツイート含む)、2018年(リツイート除く)であまり投稿数に差がないと言えます。つまり「離婚」についての話題は、「結婚」と比較するとあまりリツイートされず拡散されることも少ないことがわかりました。また、2009年・2018年ともに「離婚」の投稿数は「結婚」のツイート割合の1/10未満であり、「結婚」も「離婚」もメディアでは同様に大きく取り上げられる傾向にありますが、意外とその関心には偏りがあり、ユーザーにとって「結婚」などのおめでたい内容の方が圧倒的に投稿にしやすい傾向があるからこそTwitter上では「結婚」の方が話題にされやすいと言えるのかもしれません。

2009年・2018年ともに、最も投稿したのは30代!では2番目は?
Twitter上で「結婚」を話題にするのはどんな人?

次に、イマツイでは「結婚」に関する投稿をした2009年と2018年のツイートユーザーを分析し、その人々のプロファイルの特徴に迫りました。

「結婚」と投稿する人の年齢層を比較すると2009年と2018年共に、最もユーザー数が多かったのは30代でした。一方、2番目にユーザー数が多かったのは、2009年では40代で2018年では20代であり、世の中の「晩婚化」や「若者の結婚離れ」とは異なる結果が現れました。男女比率は、2009年では男性の方が1.5倍以上多いのに対し、2018年では女性の方がわずかに多い結果を示しました。2018年は新たに20代女性が「結婚」に対する投稿をするようになったと言えるでしょう。
既婚者の割合も2009年の方が2018年に比較して2倍ほど高く、2018年は未婚の若い女性が「結婚」への憧れを投稿するようになったと見受けられます。
また、趣味嗜好では、若い女性が増加した影響からか、2018年と2009年と比較すると2018年では「テレビゲーム」や「テレビ番組」などが新たに増加していました。2018年は「結婚」をテーマにしたテレビドラマも放送され、「テレビ」を通して若い女性の「結婚」の話題が増えたと考えられます。

2009年と比較して、2018年の「結婚式」はネガティブな言葉に!
2018年は「結婚式のあり方」を考え始める年に!?

次に、Twitter上で結婚式と一緒に投稿される言葉を分析してみました。

結婚式と一緒に投稿された言葉は、2009年は名詞に絞ると「夢」や「二次会」といった単語が目立ち、形容詞、形状詞に絞ると「素敵」、「おめでとう」などポジティブな単語が目立つ結果となりました。
一方で、2018年は2009年と同様のポジティブな単語以外にも、「大変」などのネガティブな単語が上位にランクインしていました。昨年は10年前と比較して、少しずつ結婚式に対してネガティブな印象が増えてきていると考えられます。
2018年は世の中的にも「結婚式」について改めて考えるようになった年でもあり、以下の投稿が生まれるなど、「結婚式のあり方」が話題になった年だと言えるのではないでしょうか。

「嫁」や「夫」に抱く感情は、10年間でどう変化した!?
Twitterから分かるリアルな反応とは!?

最後に、「嫁」や「夫」に対するそれぞれの反応を分析し、リアルな感情に迫ってみました。

2009年・2018年の「嫁」「夫」と共に最も投稿されている単語が「好き」となっており、どちらの年も全体的にポジティブな単語が目立つ結果となりました。メディアを通しての話題では、「不満」が取り上げられることが多く、ネガティブな印象を持っている方が多いようにも感じますが、意外とTwitter上での「夫」「嫁」に対する感情は前向きであり、その傾向は10年前から変わっていないと言えます。
またそれとは別に上位に来ているのが「早く」であり、「早く相手を見つけたい」といった内容の投稿が多く見られました。「早く相手を見つけたい」という思いは2009年も2018年も変化なく、ユーザーの願いだったと見受けられます。
一方でネガティブなワードで目立つのは「嫌」と言う言葉ですが、2009年と2018年で順位にはそれほど大きな差がありませんでした。この10年で「夫」「嫁」に対する価値観はそれほど大きく変わっておらず、ポジティブだといえるのではないでしょうか。

今回の分析を通して、2009年と2018年の10年間の「結婚」に関する話題は、純粋な投稿数は緩やかに減少しているものの、ユーザーの年齢層は低下するなど、若者の「結婚」に関する興味関心までも減少しているとは言い切れない結果でした。また投稿内容は両年共に基本的にはポジティブなものが多く、Twitterユーザーの「結婚」に対するイメージは10年経っても前向きなものでありました。
イマツイでは、今後もTwitter上での「結婚」を分析し、世の中の流れを捉えていきたいと思います!

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