AWSの新サービス「Amazon SageMaker Unified Studio」を活用したデータ分析基盤サービスを提供開始

背景

企業におけるデータ活用の重要性が高まる中、データ分析基盤を取り巻く環境は急速に変化しています。データの量が増えるだけでなく、その種類もテキストや画像、音声など広がりを見せています。ユースケースも、従来主流であったBIだけでなく、データから将来を予測するAI、さらには生成AIの登場により、より高度なデータ活用が可能となりました。
これまでは、BIであればデータウェアハウスとBIツール、AIであればデータレイクと機械学習ツールを活用するなど、ユースケースごとに別のプラットフォームやサービスを組み合わせて利用していました。しかし、データ管理やセキュリティーの担保、複数のUIやサービスを使いこなす難しさなどが課題としてありました。
このような背景のなか、データウェアハウスとデータレイクを統合した「データレイクハウス」アーキテクチャーが登場し、あらゆるデータを制限なく1つのプラットフォームで扱えるようになりました。そして、あらゆるユースケースを1つのUIで、オールインワンでデータを利活用できるソリューションが登場しています。NTTデータは、この「データレイクハウス」アーキテクチャーの提唱者であるデータブリックス社が提供するオールインワン・データプラットフォームを、Trusted Data Foundationの一環として提供をしてきました。

概要

2024年12月3日（米国時間）にAWSは、「AWS re：Invent 2024」にて、オールインワン・データプラットフォーム「Amazon SageMaker Unified Studio」のパブリックプレビューを開始することを発表しました。NTTデータは、2022年1月よりAWSと戦略的協業を開始しており、新たに「Amazon SageMaker Unified Studio」をTrusted Data Foundationのサービスの一部として2024年12月4日（日本時間）から提供します。
「Amazon SageMaker Unified Studio」はAWSの既存のデータアナリティクス、機械学習、生成AI関連サービスを統合し、オールインワン・データプラットフォームとして、より使いやすく効率的なデータ活用環境を提供します。先述の課題解決に向けて、「データレイクハウス」アーキテクチャーにより各サービス間のデータを統合し、データのサイロ化を防ぎます。さらに、統合されたUIから1つのサービスで分析ユースケースをエンドツーエンドで実行し、高い生産性を実現します。
NTTデータは、「Amazon SageMaker Unified Studio」を活用しTrusted Data Foundationのサービスの一部として提供することで、データプラットフォームの開発と運用のオーバーヘッドを最小限にし、お客さまのデータとAIの民主化を推進しビジネス変革を加速させます。

なお、NTTデータは、「AWS re：Invent 2024」の関連Webページ、ブレークアウトセッションにて、新サービス「Amazon SageMaker Unified Studio」に関するQuoteメッセージを提供しました。

NTT DATA helps clients plan, assess, develop and deliver AWS solutions that transform the business.
"When we build data-driven applications for our customers, we want a unified platform where the technologies work together in an integrated way. Amazon SageMaker Unified Studio, a unified data and AI platform streamlines our solution delivery processes through comprehensive analytics capabilities, a unified studio experience, and a lakehouse that integrates data management across data warehouses and data lakes. We believe that Amazon SageMaker Unified Studio will reduce the time-to-value for our customers' data projects by up to 40%, helping us with our mission to accelerate our customers' digital transformation journey."
– Akihiro Suzue, Head of Solutions Sector, NTT DATA
– Yuji Shono, Senior Manager, Apps & Data Technology Department, NTT DATA
– Yuki Saito, Manager, Digital Success Solutions Division, NTT DATA

今後の取り組みについて

NTTデータでは、多様化するデータ利活用に対して、AWSの新サービス「Amazon SageMaker Unified Studio」をはじめオールインワン・データプラットフォームを活用することで、ユースケースごとにデータやプラットフォームをサイロ化させず、効率的なデータ利活用環境を実現します。そして、データ活用支援やMLOps支援など、よりデータとAIの活用サービスへ注力し、お客さまと一体となってAI・データの民主化を推進します。