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2019.9.26技術トレンド/展望

世界中のパイプライン情報集約によるグローバル営業情報を見える化へ

経営戦略の1つであるグローバルビジネスの拡大を受け、各海外グループ会社におけるパイプライン情報を集約し、見える化する環境「GSIS(Global Sales Information System)」を提供した。本記事ではGSISによるグローバル戦略の策定、意思決定支援への貢献について紹介する。

グローバルビジネスの拡大を支える定量的なパイプライン情報の把握

NTTデータでは、グローバルビジネスの拡大を経営戦略の重要な柱の1つに位置づけています。この経営戦略の実現には、以下のプロセスの実施が極めて重要であり、そのためには定量的なパイプライン情報の把握が必要不可欠です。

  1. 世界中のお客様の声を含んだ営業情報をリアルタイムに把握
  2. グローバル営業情報に基づいたマクロな戦略を策定
  3. 策定した戦略をグローバルで実行

GSISでグローバル営業情報を集約して分析に活用し、コラボレーションを促進

NTTデータでは、営業管理システムのグローバルスタンダードになっている「Salesforce(パブリッククラウド)」を活用し、世界中に分散するグループ会社のパイプライン情報の集約化基盤「GSIS」を構築しました。

情報の集約化にあたっては、海外の各地域で使われている営業管理システム(Salesforce, SAP)を問わない連携方式を実現しました。ここでは、データの投入元となる各海外グループ会社の営業プロセスやシステムを尊重しつつ、情報の集約やデータの分析を日本本社で行える仕組みを確立しています。

グローバルにまたがるパイプライン情報を集約・見える化

図:グローバルにまたがるパイプライン情報を集約・見える化

また、データの分析にあたっては、D-U-N-S & ® Number (※)の活用で、グローバルレベルでの業界軸と顧客軸の見える化を実現し、集約した情報をダッシュボード化(Salesforce, Tableau)することで、グループ会社間のコラボレーションを促進しています。

取り組みを進めるにあたっては、Salesforceの商用展開を行っている事業部門や海外グループ会社との連携によってショーケース化し、日本・中国・ヨーロッパをはじめとした、世界中のお客様への導入を推し進めて実績を上げています。

今後の取り組み

各国の法制度や商習慣、言語などの地域特性によって、ソリューションは非常に多岐にわたるため、以下の対応を進めていきます。

  • グローバルレベルでのマクロな分析にOffering軸を追加
  • セキュリティ基盤との連携強化

これらに加えて、更なる経営管理の高度化やセキュリティ強化を実現し、GSISをNTTデータグループにおけるグローバルビジネスの拡大を支える基盤として、より充実させていきます。

※D-U-N-S® Number

米国のThe Dun & Bradstreet Corp. が管理する世界の企業を一意に識別できる9桁の企業識別コード。複数の拠点がある企業については、拠点ごとに別々のコードが付与される特徴を持つ。日本では東京商工リサーチが運営。
株式会社東京商工リサーチ ホームページ
http://www.tsr-net.co.jp/service/product/get_a_duns_number/

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