2019年施行の働き方改革関連法を受けた「柔軟な働き方がしやすい環境整備」、また2020年に予定されていた東京オリンピック・パラリンピック開催期間中の都心の混雑緩和を目的に、多くの企業がテレワークの導入を中心にコミュニケーションに関する領域のSaaS活用の導入検討を進めてきました。
Withコロナにおける働き方の新たな課題
大企業における働き方改革に関しては、1年といった期間をかけ念入りに計画立案および導入効果の試算を進めます。しかし、コロナの感染拡大による政府からのテレワーク要請を機に、短期間での対応を余儀なくされました。
また、緊急事態宣言解除後もwithコロナの時代における働き方に新たな課題が生まれました。具体的には、コールセンタやシステム開発業務などセキュリティ要件が高い分野へのリモートワーク導入検討、更にはペーパレス・印鑑レスなど非対面・非接触の業務についても変革が求められています。これらの課題に対応すべく多くの企業が働き方改革に関するIT・デジタル戦略上の優先度を上げています。
DXで働き方を「変革する」!
NTTデータでは、働き方に関する新たな課題解決の要望に対応すべく、OAインフラの提供だけでなく、働き方の変革の促進に寄与する技術オファリングを整備しています。
DXによる働き方の変革のポイントは以下の3つが不可欠と考えます。
- 場所にとらわれない安全なリモートアクセス環境の提供
- SaaS活用による働く環境のコスト削減(所有から利用へ)
- 非対面・非接触でのリモート業務の実現
私が所属しているシステム技術本部では、NTTデータにおける大規模OAインフラ構築の経験を元に、「グランドデザイン」、「デリバリー」の領域について支援を行っています。また、2020年度は、業務を効率化し生産性の高い状態を生み出すための戦略や指標を定量的に示すための「アセスメント」を提供する予定です。
グランドデザイン
お客様の視点でOAインフラ全体を俯瞰した最適なグランドデザインを描き、投資対効果などの観点から中長期的な導入計画、ロードマップを策定します。
デリバリー
様々なOA系SaaSソリューションを組合せた導入案件において、過去の導入実績をベースに、円滑かつ高品質な環境構築を支援いたします。
アセスメント
社員の働き方を見える化し、業務効率化やコスト削減へつなげる効果的な施策を立案し、定量的な目標の指針や改善策を提示します。
図:「働き方変革」のオファリングのコンセプト
まとめ
withコロナの時代、経営者は今までの延長線上にある働き方改革ではなく、今後の感染拡大を想定した上での業務継続と生産性の維持を求めています。同様に、NTTデータ自身も働き方を変えていく必要がありそこで得た知見をお客様、社会の要望の実現に向けて提供していいきます。