クラウドのトップ技術者と横につながる仕組み
まず、国内での秀でたクラウド技術を持つ技術者コミュニティ「Cloud Architect Community」の形成から活動は始まります。
公共・金融・法人の各事業本部と技術革新統括本部から、前線で特に活躍しているクラウド技術の有識者が集められ、広く横のつながりを築くことから活動を開始しました。後に国内グループ会社のクラウド有識者も合流しています。
月次でのMeetupの開催や、組織横断で情報をTeamsで共有しあうといった形で、大規模な企業の中でも組織を超えたスペシャリスト集団として繋がり、相互に頼り頼られる関係性を目指しています。
現在も継続したコミュニティ活動が行われており、Meetupに関しては2023年3月時点で累計42回の開催に至っています。
クラウドベンダ各社とも一緒に
こうしたコミュニティ活動は社内のメンバだけではなく、AWS社、Microsoft社、Google社といったクラウドプラットフォームを提供するベンダも巻き込んだ活動として推進しています。
一例ですが、AWS社とともにAWSクラウドでの開発やトラブルシューティング力を強化するイベントであるGameDay/JAMを100名規模で開催し、若手の社内エンジニアのスキルアップを図っています。またMicrosoft社とはMicrosoft MVPなどの高度技術者の活動についての情報連携、Google社とは社内の技術者育成イベントでの合同Meetup開催など、さまざまな活動に取り組んでいます。これらの活動を通して、クラウド技術者としての価値をさらに向上する機会を創出しています。
AWS GameDay / JAMの模様
なお「Cloud Architect Community」では、各ベンダの上位アワード受賞者として、NTTデータ内に、AWS Ambassadorが2名とAWS TOP Engineerが10名、Microsoft MVPが2名、Google Cloud Partner Top Engineerが5名、所属しています。(2023年3月現在)
そして世界へ
現在は、この日本国内の取り組みを世界中に広げる取り組み「Global Cloud Architect Community」を推進しています。
日本以外の各地域の会社に働きかけ、全世界のNTTデータグループから AWS AmbassadorやMicrosoft MVPを筆頭としたクラウド技術のトップレベルの有識者を集めたコミュニティ形成を進めています。
まずは30人強のメンバを集めて活動を開始し、昨年(2022年)の11月には世界各地のメンバが一堂に会して日本でMeetupを行いました。
オンラインで隔月のMeetupを開催しながら、今後は世界各地のメンバをアサインした共同プロジェクトなども予定しています。言語や時差の壁もありますが、OSSのコミュニティなどを考えると乗り越えられないものではないと捉えており、「世界をまたにかけたNTTデータ」として重要なチャレンジになると考えています。
これらのコミュニティ活動を通して、国内はもちろん世界での先進的なノウハウも組織を超えて活用することで、日本国内の視点やトレンドにとらわれないクラウド技術で、最高の価値をお客様のビジネスに提供していきます。