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2024.12.5業界トレンド/展望

連載:テクノロジー×サステナビリティ(1)~Green Cloudとは~

近年、サステナビリティへの関心、重要性は高まり続けている。一方で、普段携わっている業務や技術がサステナビリティにどのように結び付くか、うまくイメージしきれない方も多いのではないだろうか。そのような課題に対してNTT DATAでは、「普段業務で活用している技術がサステナビリティにどのように関連するのかを知り、サステナビリティをより身近に感じること」を目的として、技術×サステナビリティホワイトペーパーを作成した。
2024年度、全10回にわたってホワイトペーパーを発信予定である。今回はGreen Cloud×サステナビリティと題して、クラウドに関連する国内外のトレンドや事例を紹介する。

目次

サステナビリティとITの関連性

近年、サステナビリティへの関心・重要性は高まり続けており、サステナブル投資は主流となっています。一方で、普段携わっている業務や技術がサステナビリティとどのように結びつくのか、どのように活かしていけるのか、うまくイメージしきれていない方も多いのではないでしょうか。

この連載では、「技術」観点で、テクノロジー×サステナビリティのトレンドや具体事例などを紹介します。全10回の連載予定であり、今回はGreen Cloudに注目します。クラウドは私たちの生活で当たりまえのように利用しており、業務でAmazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービスを活用している方も多いのではないでしょうか。そういったクラウドサービスとサステナビリティをかけ合わせた時にどのようなトレンド、事例があるのか見ていきます。

なお、ここでは環境への負荷を考慮したクラウドのことを「Green Cloud」と呼称しています。

Green Cloudのトレンド

「クラウドサービス市場」「グリーン市場」2つの市場についてそれぞれの概観を解説しながらGreen Cloud市場を紐解いていきます。

クラウドサービス市場は拡大傾向にあり、日本で約4兆円と見込まれています(※1)。同様にグリーン市場規模も拡大傾向にあり、2022年時点の日本の環境産業の市場規模は118兆円と試算されています(※2)

このようにクラウドサービス市場もグリーン市場も成長を見せる中、ICT領域におけるGHG(温室効果ガス)排出量削減の重要性も高まっています。なぜなら、各企業では昨今DX(デジタル・トランスフォーメーション)によって事業の提供形態・運営方法を大規模にICT化(前述のクラウドサービス利用含む)しているからです。また、ICT領域が占める電力消費量は、2030年には2016年の150%、2050年には17,600%にもなると試算されています(※3)。こうした状況において、前述のクラウドサービスについても如何にグリーンな状況を選択・構築していくかが、今後の企業運営における重要なポイントのひとつとなるでしょう。

(※1)総務省 情報通信白書 令和5年度版

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd248200.html

(※2)環境産業市場規模検討会 令和5年度環境産業の市場規模推計等委託業務 環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書

https://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/B_industry/r5/r5houkokusho.pdf

(※3)日本機械学誌 Vol.125 デジタル社会を支えるICTシステムとその省エネ化の動向

https://www.jsme.or.jp/kaisi/1240-21/

NTT DATAのGreen Cloudにおける取り組み

Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudは自社データセンターにおける再生可能エネルギーの比率を大幅に高めています。そのため、パブリッククラウドへのマイグレーションにより、システムが消費する電力の大部分を再生可能エネルギーによってまかなうことができます。結果として大幅なGHGの排出量削減が見込めるのです。そういった点においても、クラウドサービスとサステナビリティは密接な関係があると言えるでしょう。

しかし、いざグリーンITの実現や、Green Cloudに取り組もうとすると、多くの課題や悩みにぶつかります。「何から始めればいいのか分からない」、「グリーン化の影響を定量的に測定したい」といったお客様からの声もよく伺います。

こういった課題を解決し、成功事例の創出・支援のためにNTT DATAが提供しているのが、「Green Cloud Advisory」です。

Green Cloud Advisoryは、クラウドを活用してお客様のグリーン化を推進するためのコンサルティングアセットです。グリーン観点での成熟度アセスメントやロードマップ作成といった、実際のクラウドコンサルティングで使えるノウハウやツールを整備しています。詳細な内容はこちらの記事(※4)をご覧ください。

(※4)クラウド活用によってグリーンITを実現 ~NTT DATAのコンサルティングアセット

https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2024/0214/

最後に

テクノロジー×サステナビリティと題して、連載の第1回ではGreen Cloudとサステナビリティの関係を解説してきました。本記事で紹介した内容の詳細に加え、ホワイトペーパーでは他社での事例などについてもまとめています(※5)

CONTENTS Chapter1. サステナビリティとITの関連性 Chapter2. Green Cloud×サステナビリティ サービス 提供事例 Chapter3. Green Cloud×サステナビリティ NTTデータグループの取り組み ※本レポートは2024年11月1日時点で閲覧したWeb情報等を元にNTT DATが主となって作成しています。

図:ホワイトペーパーの構成

NTT DATAでは、「普段業務で活用している技術がサステナビリティにどのように関連するのかを知り、サステナビリティをより身近に感じること」を目的として、全10回に渡って連載を行い、各記事に関連するホワイトペーパーを公開予定です。
次回以降、ブロックチェーンやデジタルツインといった最先端の技術とサステナビリティの関連をテーマとして取り上げる予定です。ご期待ください。

(※5)Green Cloud×サステナビリティ ホワイトペーパーのDLはこちら

https://www.nttdata.com/jp/ja/-/media/nttdatajapan/files/services/carbon-neutral/carbon-neutral-wp-20241204.pdf

カーボンニュートラルについてはこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/carbon-neutral/

クラウド についてはこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/cloud/

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