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2020.6.24技術トレンド/展望

データの意味を機械が「分かる」時代へ。

テクノロジーの進化によりデータは「ためる」・「探す」・「見せる」ことが可能になった。一方、データを「使う」という点においてはまだ人手に頼っているのが現状である。デジタル時代は、機械がデータの意味を人間と同程度に「分かる」ことにより、更なる活用が期待される。

データ活用の課題

ビジネスにおいてデータ活用が一般化し、多くの企業で取組を加速させています。一方、多くのツールや手法が溢れており、企業は試行しながら定着化を図っているものの、課題に直面することがあるとの声を伺います。

  • 取り扱えていない多数の未活用データがある。データの経営資源化ができていない。
  • データの調査、加工、整備といった準備作業に増大な時間と労力がかかり、人手に依存している。データサイエンティストが足りない。
  • データの質、量、鮮度、精度が不足している。

本来、データ活用とは「社内外のデータを活用し、現状を可視化または未来を予測すること。またその結果を用いて、ビジネスのトップラインを向上したり、リスクの軽減につなげること」です。その目的を達成するためにも、こういった活用以前の課題の解決は不可避です。

超高度データ管理

デジタル時代には、テクノロジーの進化によって超高度データ管理が可能になります。データを「使う」という人手に依存していた部分を機械が対応できるようになるからです。機械がデータの意味を人間と同程度に「分かる」ことにより、これまで機械処理が難しかった折衝・履歴データといった自然文やSNS、音声といった非構造化データ等の積極的な活用の推進が期待できます。また、データ整備の一部を自動化し、データ利用までの時間を大幅に短縮します。これらにより、データ利用のための準備時間を大幅に削減しつつ、大量のデータを瞬時に利活用することが可能となります。
これを可能にしたキーテクノロジー(セマンティック、オントロジ―、グラフDB)についての詳細はこちらのコラムをご覧ください。

図1:更なるデータ管理の高度化

(図1:更なるデータ管理の高度化)

NTTデータは、最新テクノロジーを活用しデータ管理高度化をトータルでサポートする新ブランド「ABLER™(エーブラー)」を5月に創設しました(※1)。ABLERを活用することにより、現在、人手で行われている業務の機械化の範囲を拡大し、業務の省力化を支援し、人がより創作性のある作業に従事可能となります。お客様が抱える、物理的制約(どこでも)、時間的制約(いつでも・即時に)、コスト的制約(安く)からの解放を実現します。

図2:ABLERの提供価値

(図2:ABLERの提供価値)

New Normal時代のデータ活用

新型コロナの影響で私たちの生活や働き方は大きく変わりました。After/With/ポストコロナ、New Normal、新しい生活様式といった言葉でうたわれているように、この変化に社会がどう対応していくかが議論になっています。例えば、押印文化や紙文化はますますデジタル化が進みデータ量が増え、管理が必要になるでしょう。企業とお客様の接点としてオンラインチャネルが増え、そういったデータをしっかり分析することで顧客理解を深め、マーケティングや顧客満足度向上につなげていくことが更に求められるでしょう。データ分析・活用という文脈においては、ますます増えていくデータの量と種類を対象に、リアルタイムかつスピーディーな対応が重要となるでしょう。このDigital×New Normalの時代に、NTTデータはABLERをはじめ、ITや最新テクノロジーを通してお客様のデータ活用に貢献していきたいと思います。

(※1)「NTT DATA REAL INTELLIGENCE with Agility」サイト
https://abler.nttdata.com/
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