NTTデータとTERASOLUNA Framework
NTTデータでは以前から、アプリケーション開発のためのフレームワークを整備してきました。それがTERASOLUNA Frameworkで、現在の最新は5.Xとなっています。(以降、TERA FW 5.x と記載)。
この記事では、TERA FW 5.xがどのようなものか、最新verで何ができるのかご紹介します。
OSSとTERA FW 5.x
TERA FW 5.xは多数のOSS(Open Source Software)で構成されています。その中でも核となっているのがSpring Frameworkとその周辺プロダクトです。
Spring Frameworkは2004年にリリースされて以降、様々な周辺プロダクトを増やしながら、現在では、Javaにおけるアプリケーション開発のグローバルスタンダードといってもよい存在となりました。TERA FW 5.xは、そんなSpring Frameworkと各種OSSの組み合わせ+アプリケーション開発のための有用なガイドラインと開発効率化のためのツールで構成されています。すべてOSSを採用していますので、ベンダロックインの要素がなく、ガイドライン・ツールを活用することによりNTTデータに蓄積されたシステム開発のノウハウを活用することができます。
TERA FW 5.xのコンテンツ
TERA FW 5.xでは、以下のコンテンツを提供して、円滑なシステム開発をサポートします。
OSSコミュニティへの貢献
TERA FW 5.xはOSSを基礎とするため、フレームワークを維持し続けていくためには、OSSを取り巻くコミュニティがとても重要になります。
そのため、NTTデータではTERA FW 5.xの開発を行うとともにフィードバックとしてSpring Frameworkの開発コミュニティにバグの報告や機能に対する要望を伝えてOSS自体の品質向上に寄与しています。また、世界最大規模のカンファレンスであるSpring I/OやSpringの開発主体であるVMwareが主催するSpring oneへの参加と参加レポートの執筆(Spring I/Oレポート、Spring oneレポート)、日本Springユーザ会での講演などの活動を通して、コミュニティを盛り上げることにも力を入れています。
TERA FW 5.xのメンテナンス
我々の担当では、フレームワークのコンテンツを利用者のみなさまが継続して利用していけるように、OSSの動向を注視しながら、バグや脆弱性にも対処しつつ、互換性を維持することを念頭にメンテナンスを行っています。また、様々なお客様のニーズを満たすため、複数ベンタのミドルウェア製品上でフレームワークの提供する機能が、動作することを確実に確認してリリースを行っています。
本記事が掲載される頃には、以下の対応を行ったフレームワークをリリース予定です。これに合わせて、ガイドラインの記述内容もアップデートされますので、お楽しみに!
Spring Boot Dependencies 2.x.xの定義するOSSバージョンへの対応
- Spring Framework 5.2.x へバージョンアップ
- Spring Security 5.2.x へバージョンアップ など
TERASOLUNAの詳細はこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/terasoluna/
NTTデータのアプリケーション開発・管理サービスについてはこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/adm/
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