NTTデータのマーケティングDXメディア『デジマイズム』に掲載されていた記事から、新規事業やデジタルマーケティング、DXに携わるみなさまの課題解決のヒントになる情報を発信します。
まさに夏フェス!「BDS Day Summer 2022」とは
イベント名にもある「BDS(ビジネスデザインスプリント)」は、「普通の会社員でもできる、新規ビジネス企画の第一歩」をコンセプトに、分かりやすさを追求して開発された「新規ビジネス企画ドリル(問題集)」です。そして、このBDSを共通項に、NTTデータ社内で部門や役職を超えて新規事業創造に奮闘する社員たちが集うオンラインコミュニティが、「BDSコミュニティ」です。
それぞれの詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。
今回取り上げる「BDS Day Summer 2022」は、このBDSコミュニティに魅力を感じる社員によって開催された、「コミュニティのための」イベントです!
当日のおしながきはこちら!
BDS・BDSコミュニティの最新情報はもちろんのこと、外部ゲストとの特別対談まであり、大変盛りだくさんな内容でした。
BDS Day Summer 2022アジェンダ
また、今回はリアル会場とオンライン配信のハイブリッド開催。普段はコミュニティの参加者である社員がイベント運営に関わる、学園祭のような取り組みです!執筆者も会場設営から参加させて頂きましたが、和気あいあいとした雰囲気に、大変魅力を感じました。
プロのようにオンライン配信の準備を行う、コミュニティメンバーの中嶋さん
スタッフの皆さんは、おそろいのオリジナルTシャツに着替え、スタンバイ。イベントへの熱の入り具合がうかがえます。
お揃いのTシャツで楽しそうです
また、リアル会場の参加者向けに、オリジナルタオルのノベルティも配られました!
ノベルティタオルは3色用意
それでは、イベントの中身をレポートしていきます!
BDSとBDSコミュニティの”今”を知る
まずは、BDSコミュニティの最新状況から。
2020年後半に社員有志で設立されたオンラインのBDSコミュニティ、2022年8月2日時点で参加者は500名超、そしてこれだけの巨大コミュニティにも関わらず、アクティブ率は90%超えとのこと!執筆者も驚きの数字でした。新規ビジネス案の壁打ち相談、アンケート協力依頼、コネクション探しなど、新規ビジネスに挑戦する社員からの問い合わせと相互相談が常に行われているとのことで、NTTデータ社内の新規ビジネスへの関心の高まりがうかがえます。
BDSコミュニティ参加状況に驚き!
また、BDSを活用した新規ビジネス創出支援は、各種サポートメニューも充実。社内外からたくさんの問い合わせをいただき、今年度が始まって4か月ほどで社内外10組織のサポートをしているとか。中でもアイデア創出の1dayワークショップ「BDS Field trip」が大人気とのこと。直近4か月だけで4組織、計7回のワークショップを開催したそうです。
BDSサービスメニュー
BDS Field tripとは、欧州で開発されたイノベーション創出メソッド「FORTH Innovation Method」と、BDSのいいとこ取りをした、NTTデータ独自の1dayワークショップです。詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
さらに、BDSは社外にも展開中とのこと。新規ビジネス系のWebメディアであるBiz/Zineへ解説記事(全4回)を寄稿した旨の発表もありました!
Biz/Zineへの解説記事寄稿
こちらの記事では、普段は外部公開していない、27のキークエスチョンについても説明しています。BDSをざっくり知りたいという方には大変おすすめですので、ぜひこちらもご覧ください。
他にも、BDS Field TripよりもFORTH Innovation Methodのパートを拡充させた、新たな2days型のセミナー提供開始のニュースや、某企業様向けに新規事業創出伴走支援が進んでいる事例共有などもありました。
BDSが浸透してきていることのわかるニュースが目白押し!イベント中のオンラインチャットでは、「FORTH興味あります!」「ビジコン通過後のサポートが今の課題です……」「(過去のアイデアの機が熟し事業化した、という話を受けて)皆さんのアイデア成仏本つくりませんか?」など、イベント進行に乗じて投稿が重なり、大変な盛り上がりを見せていました。
"部活"でコミュニティを加速!
続いては、 500名超えの大所帯となったBDSコミュニティで、メンバーの多様な関心に応えるべく、コミュニティ内で、新規事業に関するさまざまなテーマ軸の部活を立ち上げる、というニュースです!
今回は、4つの部活の紹介がありました。
ひとつめは、ビジネスアクセラ分科会です。ビジネスアクセラ分科会では、なんと「社外」がキーワードとなるようです。今回のイベント主催者かつビジネスアクセラ分科会部長の小木曽さんいわく、最近の新規事業には社内・社外という垣根は関係なく、同じような課題を持つ人が多いとのこと。他社にて社内アクセラに取り組む方をゲストに招き、他社の試行錯誤をうかがい、学ぶ場をつくるそうです!
執筆者は、社内のコミュニティ活動で外部の方をお招きできるなんて!と大変驚き、早速入部しました。どんな方のお話がうかがえるのか、今からワクワクしています!
ビジネスアクセラ分科会部長の小木曽さん
ふたつめは、プロパガンダ部です。なんだか怪しげ(?)な名前ですが、どんな部活なのでしょうか?部長の西村さんいわく、NTTデータの新規事業と言われても、イメージがない人がほとんどなのでは?との課題感があったとのこと。まずはNTTデータの新規事業を知ってもらうことから、いろいろたくらみ、仕掛けていこう!という想いで、部活を立ち上げられたそうです。
知ってもらい、仲間をつくり、実践し、発信する、エコシステムの構築をめざしたいとおっしゃっていました。やり方や、やることは問わないそうです。西村さんは、海外のイノベーションに関する書籍を翻訳出版したい!という例を出していらっしゃいました。本当にアイデア次第……!うーん、おもしろそうです。
プロパガンダ部部長の西村さん
みっつめは、プロトタイピング部です。BDSを用いてビジネスプランをクイックに作った後、ユーザー評価とフィードバックを得られるようにモノづくりをしてみよう!という部活です。
アイデアの良し悪しを判断するのは、最後はタッチポイントであるという、部長の野口さん。モノを見たり触ったりすることで初めて気づくこと、たくさんありますよね。実際に、外部のデザイン会社などとコラボレーションすることも検討中のようです。自ら手を動かす機会を作ることで、プロトタイピングスキルを得られるのはもちろんのこと、新規事業アイデアへの学びもありそうです!
プロトタイピング部部長の野口さん
よっつめは、コミュニティ活性化同好会です。コミュニティ活性化同好会は、今回のイベント司会を務められた、Shellyさんが部長です。
参加者500名を超えたBDSコミュニティには、新規事業に限らず「なにかおもしろいことやりたいな」という人がたくさんいます。500の細胞(参加者)はそれぞれ異なり、動きは加速し、無限の可能性を秘めている!というShellyさん。「組織」「人」について考えることが好きな方、このコミュニティで、つながりに関する仕掛けを考えたり、いろいろな実験をしてみたりしませんか?とのこと。
500人規模のコミュニティについて考え、何かを行うことって、なかなか経験できませんよね。もはや、新規事業という枠に収まらず、組織開発のフィールドとなっているBDSコミュニティ!恐るべしです。
コミュニティ活性化同好会部長のShellyさん
以上、4つの部活の紹介でした。テーマごとの分科により、コミュニティ活動がさらに発展しそうです。ますます今後が楽しみですね!
[特別対談]“Pinky”さんこと荒井宏之氏と語る、大企業の新規事業とは
最後のアジェンダでは、新規事業界わいでは有名な”Pinky”さんことキュレーションズ社の荒井宏之さん、NTTデータ小木曽さん、西村さんでの特別対談が催されました!
PinkyさんからみたNTTデータのBDSコミュニティ、ビジネスコンテスト運営の難しさ、新規事業に必要な行動様式の変革など……3名のインタラクティブな掛け合いにより、非常に生々しい、なかなか公のイベントでは聞くことができない?おもしろいお話をたくさん伺うことができました。
編集後記
リアル会場・オンライン配信両方で大変な盛り上がりをみせたBDS Day Summer、無事に幕を閉じました。参加者全員の「楽しもう!」という活気にあふれたイベント。執筆者も大変刺激を受けた、濃密な2時間でした。
デジマイズムでは、今後もBDS関連情報をレポートしてまいります。引き続きご期待ください!
主催者(小木曽)からのコメント
今回のBDS Day Summer 2022は、自分の「夏フェスみたいなことしてみたいね」という軽い(?)発言がきっかけでした。そこからコミュニティの新たな目玉となる”部活”の立ち上げ、リアル・オンラインのハイブリッド開催など、運営メンバー自身も経験したことのない、でも直感的におもしろい!と思える内容・やり方を考え、企画をしてきました。
とは言え、運営メンバー全員が有志のこのコミュニティ。やりたいことがたくさんある一方で運営メンバーの時間もスキルも足りない……という状況でしたが、普段は運営に関わっていないコミュニティ参加者の積極的なサポートや、コミュニティ外からもたくさんの応援をいただいたおかげで、大きなイベントとなりました。関わってもらった社内外のみなさんに大変感謝です。
今後、今回の盛り上がりをコミュニティに活かすことはもちろん、BDS・BDSコミュニティどちらもNTTデータの外とのつながりをたくさん作っていきたいと思っています。今回の記事から何か近しいものを感じた方は、お気軽にご連絡ください!