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2024.3.15技術トレンド/展望

最新のAIテストソリューションでテスト効率向上!

ソフトウェア品質確保の重要な要素であるソフトウェアテスト。一方で、時間とリソースを大量に必要とし、生産性の面で課題がある。この領域において、AIを活用した革新的な変化が起こっている。ソフトウェアテストにおけるNTT DATAの取り組みと海外事例を紹介する。
目次

ソフトウェアテストにおけるAI活用の可能性

今日最も注目を集める技術の一つであるAIは、ソフトウェアテストの領域においても大いに活用が期待されています。複雑なテストケースの生成、各種状況下でのテスト実行の自動化、煩雑なテスト結果の解析やレポーティングなどをAIによって自動化することで、テストの生産性向上と品質向上を実現できる可能性があります。

NTT DATAのシステム開発における生成AI活用についてはこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2023/1116/

NTT DATAのAIテストプラットフォーム「Bimac」

AIをソフトウェアテストに応用するため、NTT DATAが行っている研究開発の成果の一つが、NTT DATA EMEALが開発したAIテストプラットフォーム「Bimac」です。NTT DATAでは、このコア技術を活用し、お客さまが保有するシステムに対して、第三者の立場から品質改善の支援を行うQuality Engineeringサービスを提供しています。お客さまやプロジェクトの特性に応じてカスタマイズが可能なモジュールを提供することで、テストを広範囲にカバー。システムやプロジェクトの状況を多角的に分析し、ロードマップを策定したうえで最適な品質改善を支援しています。

テスト自動化フレームワーク「CinnamonPlus」とビジュアルテストソリューション「Applitools」のコラボレーション

「Bimac」の構成要素である「CinnamonPlus」フレームワークは、テスト自動化を進めるためのフレームワークとしてNTT DATAが開発したものです。テスト設計者がテストシナリオを記述することにより、システムの画面を操作してテストを行うGUIテストを自動化することができます。
また、ビジュアルテストの効率化にも取り組んでいます。ビジュアルテストとは、システム開発におけるテストの一つで、ユーザインタフェースの視覚的な差分を検証し、システム開発中に意図しない変更が混入していないかを確認する重要なテストです。従来のビジュアルテストではピクセル単位で画像を比較する単純な画像比較ツールを利用することが多く、テストとしては問題ない範囲の差分であっても過剰に検出されることがあり、ツールの検証結果は必ず人間が目で見て確認する必要があります。そのため効率化が難しいという課題がありました。
ビジュアルテストを効率化するためのテストツールとして、Applitoolsがあります。Applitools社が開発したAIを用いたテストツールで、Visual AIを駆使したビジュアルテストを支援する機能を提供するものです。Visual AIは、AIやその他の画像認識技術を応用することにより効率的に画像比較を実施することができます。
NTT DATAはApplitools社と連携し、「CinnamonPlus」フレームワークからApplitoolsの機能を利用できるよう「CinnamonPlus」フレームワークを拡張しました。「CinnamonPlus」フレームワークとApplitoolsを組み合わせることで、GUIテストの自動化のみならず高度なビジュアルテストが可能となります。

<海外事例>通信業のお客さまにおけるビジュアルテストの生産性向上

このテスト自動化フレームワークは、実際のプロジェクトで既に活用されています。その一つが、NTT DATA UK&Iが通信業のお客さまへご提供したビジュアルテストの改善事例です。

この案件では、「CinnamonPlus」を用いて多数のテストシナリオを効率的に実装することができ、テスト設計・実装の大幅な生産性向上を達成しました。さらに、多様な環境下で実施する必要のあるビジュアルテストも、Applitoolsが提供するUltrafast Gridを活用することにより、実行時間を大幅に短縮することができました。

また、日本国内でも技術検証を実施しており、サンプルアプリケーションを使った検証では、従来のビジュアルテストよりテスト品質が向上することを確認しています。NTT DATAはこの技術をグローバルに展開しようとしています。

まとめ

AIはソフトウェア開発のプロセス、特にテスト領域で成果を出し始めています。ソフトウェア開発においてAI活用が浸透していくことで、AIと人間のコラボレーションはさらに広がり、生産性向上や品質向上が進展していくと考えられます。

NTT DATAはAIテストプラットフォームである「Bimac」をさらに進化させ、Quality Engineeringサービスをグローバルに展開していきます。

アプリケーション開発・管理サービスの詳細はこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/adm/

NelsonHall社の「NEAT Report for Quality Engineering」において、リーダーに選出:
https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2023/100400/

データ&インテリジェンスの詳細はこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/data-and-intelligence/

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