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2024.12.17業界トレンド/展望

テクノロジーを起点とした未来構想

先端テクノロジー(メタバース、生成AIなど)を起点としたビジネス活用を行いたいものの、どのように進めていけばよいか課題感を持つ企業は多い。
足元の課題に囚われすぎず、テクノロジーを活用した未来構想を描き、高いアジリティをもって施策を推進していくことがビジネスの成功にとって不可欠である。
本記事では技術の目利きや技術者の確保、施策の推進方法などの課題について、事例を交えながら弊社でのアプローチ方法やポイントを説明する。
目次

1.先進技術をどのようにビジネスに活用するか~よくある課題~

テクノロジーを起点にビジネス活用を検討する事例が増えてきています。例えば、生成AIを活用することは決まっているが、どのようなユースケースに適用するかを後から検討していくといったケースはよくあると思います。
弊社ではテクノロジー起点とビジネス起点のどちらがプロセスとして適切なのかといった質問を受けることが多くありますが、テクノロジー起点で検討していくことは、目先のニーズや課題に囚われすぎず、未来像を構想することができるため、ありきたりではない、ワクワク感のあるロードマップを描くことができるところがメリットと考えています。
先進技術は移り変わりが激しく、ビジネス活用にはハードルが高いのは事実です。どのような技術に着目するのかの技術の目利き、先進技術を扱うことのできる高度な技術者の確保、将来性のあるユースケースの検討、施策の推進力など多くの課題を乗り越えなければなりません。当社ではテクノロジーを起点とした未来像の描写からその後のビジネス活用に向けたノウハウを整備しています。 以降では具体的な事例をもとに、当社でのアプローチ方法もご説明します。

テクノロジーを起点とした未来構想のコンセプト

先進技術のビジネス活用の悩みとアプローチ

2.テクノロジー起点のビジネス創発支援事例

某企業様において、テクノロジー起点でのビジネス創発を行っていきたいが、上記に挙げたような課題感をお持ちでした。また、お客様社内での人材育成にもつなげていきたいという想いをお持ちでしたので、先進技術の選定からユースケースと未来像の検討、PoC(※1)の計画までお客様内で実施し、当社は施策の推進を伴走支援する形を取りました。施策は順調に推移しており、現在PoCに向けた準備を進めています。今後は技術面でのサポートも実施していく予定です。 以降では、既に実施しているSTEP1~STEP3について詳しく解説したいと思います。

テクノロジー起点のビジネス創発検討のステップ

STEP1:先進技術の選定

当社ではNTT DATA Technology Foresight(※2)を通じて技術トレンドの収集・発信をしております。今回のお客様に対しては、人材育成の観点も必要であったため、当社以外の情報も含めて、幅広く情報を集めた上で、より多くの注目が集まっている技術を選定するプロセスとしました。2年以内に発行されている10種類以上のレポートを参照し、多くの注目を集めていた技術をカテゴライズしたところ、結果として、ITアーキ/インフラ、AI、空間コンピューティング、IoTという4領域に絞って検討を進めていくことになりました。

近年注目を集めている先進技術

STEP2:ユースケースと未来像の検討

次に選定した技術に対して、ビジネス活用を踏まえたユースケースの検討と、将来的に達成したい世界観の検討を行っていきます。ユースケースの検討にあたっては、現場の課題やニーズを幅広く拾い集めることが重要です。将来像の検討にあたっては技術トレンドを踏まえた上で、より広がりとワクワク感を持った世界観を描くことが大事になります。
下図はメタバースにおける技術発展の方向性と未来像を描写したものになっています。各技術要素に分解した上で、技術要素ごとのトレンドを踏まえ、発展の方向性を示しています。

メタバースにおける技術発展の方向性

メタバースの技術発展がもたらす未来像

ユースケースと世界観の検討後は、ゲート審査の仕組みを用いて、多数のユースケースから今後PoCを進めていく有用なユースケースに絞り込んでいます。組織戦略への適合性、先進性、取り組みへの熱意など複数の評価観点にて審査を行っています。本施策においては先進性や取り組みへの熱意を重視しており、最終的にはメタバース、生成AIの2つの技術テーマに沿ってPoCの計画を策定しています。

STEP3:PoC計画の策定と実施

ゲート審査を通過したユースケースについては、PoC計画を策定し、PoCの具体化を図っていきます。PoCで確認する観点や評価方法を明確にするとともに、関連するステークホルダとの協業体制を構築することやPoC向けのシステム構成やコストについても明確にする必要があります。
PoCの実施に当たっては先進技術を取り扱うことができる高度な技術者の確保も重要なポイントとなります。本施策においては、メタバース、生成AIのそれぞれの技術テーマにおいて、当社が技術支援を行うことでPoCの実現に寄与しています。
今回のお客様についてはPoCの実施とビジネス展開はこれからとなりますが、以下のような形で、メタバース活用の共同検討からプロトタイピングまで伴走している事例もあります。(※3)

(※1)PoC
サービスや製品に用いられるアイデアや技術が実現可能かを確認する一連の検証作業のこと
(※2)NTT DATA Technology Foresight

https://www.nttdata.com/jp/ja/technology/trend-listing/

(※3)信用金庫業界向け、メタバースなど空間コンピューティング活用の共同検討を開始

https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2024/051603/

3.おわりに

当社ではテクノロジーを起点とした未来構想からバックキャストして辿るべき道筋を定め、施策に落とし込むコンサルティングから具体的な施策の伴走支援まで幅広くサポートさせていただいております。(※4)
テクノロジーはビジネスの成功にとって不可欠な要素となっています。テクノロジーを起点にワクワク感のある未来像を描いてみませんか?

(※4)デジタルテクノロジーディレクター

https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/digital_technology_director/

NTT DATA Technology Foresight 2024についてはこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/technology/trend-listing/

デジタルテクノロジーディレクター®についてはこちら:
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/digital_technology_director/

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