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2025.2.14業界トレンド/展望

連載:テクノロジー×サステナビリティ(2)ホワイトペーパー ~生成AI~

近年、サステナビリティへの関心、重要性は高まり続けている。一方で、普段携わっている業務や技術がサステナビリティにどのように結び付くか、うまくイメージしきれない方も多いのではないだろうか。そのような課題に対してNTT DATAでは、「普段業務で活用している技術がサステナビリティにどのように関連するのかを知り、サステナビリティをより身近に感じること」を目的として、技術×サステナビリティホワイトペーパーを作成した。
2024年度、全10個の技術テーマについてホワイトペーパーを発信予定である。今回は生成AI×サステナビリティと題して、生成AIに関連する国内外のトレンドや事例を紹介する。
目次

生成AIの概要

近年、サステナビリティへの関心や重要性は高まり続けており、サステナブル投資は主流となっています。一方で、普段携わっている業務や技術がサステナビリティとどのように結びつくのか、どのように活かしていけるのか、うまくイメージしきれていない方も多いのではないでしょうか。
この連載では、「技術」観点で、テクノロジー×サステナビリティのトレンドや具体事例などを紹介します。全10個の技術テーマを取り上げる予定であり、今回は生成AIに注目します。近年、生成AIはドキュメントの要約やメール作成などさまざまな業務で活用されており、多くの方が業務効率化のために生成AIを取り入れているのではないでしょうか。本記事では、生成AIとサステナビリティをかけ合わせた時にどのようなトレンドや事例があるのか見ていきます。

生成AIのトレンド

ここではまず生成AI市場を紐解いていきます。
生成AI市場は増加傾向にあり、2023年から2030年にかけて年平均成長率50%前後で推移し、2030年の市場規模は世界で約31.7兆円(1ドル=150円として試算)、日本で約1.7兆円と見込まれています(※1)
このように生成AI市場が急速に成長する中、企業は新たなビジネスモデルの創出や競争力強化を図るために、生成AIを積極的に導入し始めています。生成AIの導入により、生産性向上や業務効率化、品質安定化などに寄与しています。
これによって、特にSDGsの目標2点に寄与することができます。
1点目は、効率的な業務プロセスの提供により、従業員の生産性向上や働きやすい環境の提供に貢献し、健全な労働環境を形成することができるという点です。手作業に頼る業務を効率化でき、従業員がより価値の高い業務に集中したり、従業員が余裕を持ってスキル開発やキャリア成長に取り組んだりすることが可能となると考えます。(SDGs目標:「働きがいも経済成長も」)
2点目は、新技術の導入と業務プロセスの革新を促進し、業務のスピードと正確性を向上させられる点です。これにより、持続可能な産業基盤を強化することができるでしょう。(SDGs目標:「産業と技術革新の基盤を作ろう」)
一方で、生成AIの利活用には大量の計算資源や電力消費を必要とするため、環境への負荷を考慮することが必要です。例えば、再生可能エネルギーの利用やエネルギー効率の向上が新たな課題として重要視されています。

(※1)一般社団法人電子情報技術産業協会 報道資料「JEITA、生成AI市場の世界需要額見通しを発表」

https://www.jeita.or.jp/japanese/topics/2023/1221-2.pdf

NTT DATAの生成AIにおける取り組み

次に、NTT DATAでの生成AIの活用事例、生産性向上や業務効率化に関する取り組みを紹介していきます。

NTT DATAが開発している生成AI技術の中でいま最も力を入れているのが「SmartAgent™」です。SmartAgentは、利用者の指示に応じてAIエージェントが自律的に業務のタスクを抽出、整理、実行し、新たな労働力を提供するシステムです。これにより、NTT DATAは人口減少による労働力不足などの社会課題の解決に貢献します。 SmartAgentのサービス第一弾として、営業領域を対象に「LITRON®Sales」を2024年11月から提供開始しました。このサービスではデータ入力作業や、提案書準備、契約書作成、社内文書作成などのタスクを自律的に実行します。詳細についてはこちらの記事(※2)をご覧ください。

SmartAgentの中でも品質保証に特化した生成AIを活用し、システム開発に活かしていく取り組みも行われています。生成AIを活用することで、開発の上流工程における提案依頼書のリスク抽出時間を6割削減することに成功しました。この取り組みは特定の有識者に依存していたチェック業務の非属人化、期間短縮、品質向上に大きく貢献しています。詳細についてはこちらの記事(※3)をご覧ください。

(※2)AIエージェントを活用した新たな生成AIサービスを提供開始
~「SmartAgent™」の実現により、オフィスワーカーの生産性向上、付加価値業務のシフトへ~

https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2024/102401/

(※3)生成AIを活用して、提案依頼書のリスク抽出業務に係る時間を6割削減

https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2024/121300/

最後に

テクノロジー×サステナビリティと題して、連載の第2回では生成AIとサステナビリティのトレンドを解説してきました。本記事で紹介した内容の詳細に加え、ホワイトペーパーではNTT DATAにおけるシステム開発の全工程での生成AI活用や、社内業務への適用例についても紹介しています。(※4)
冒頭でも述べた通り、生成AIの活用は生産性向上や業務効率化に特に効果があり、「働きがいも経済成長も」をはじめとするSDGsの目標達成に貢献することができるでしょう。一方で、生成AIの利用には大量の計算資源や電力を必要とします。また、データセンター冷却などに大量の水資源も必要となります。そのため、サステナビリティの観点では、今後再生可能エネルギーの利用やエネルギー効率を向上させることも重要な目標となってきます。
生成AIによる業務効率化などのメリットだけでなく、環境負荷などのデメリットについても理解しながら技術を利活用し、「持続可能な社会」を目指していくことが重要です。

図:ホワイトペーパーの構成

NTT DATAは、「普段業務で活用している技術がサステナビリティにどのように関連するのかを知り、サステナビリティをより身近に感じること」を目的として、全10個の技術テーマについてホワイトペーパーを公開予定です。
次回以降、デジタルツインや衛星、スマートロボットといったテーマについて取り上げる予定です。ご期待ください。

記事の内容に関するご依頼やご相談は、こちらからお問い合わせください。

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