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2025.2.20業界トレンド/展望

連載:テクノロジー×サステナビリティ(4)ホワイトペーパー ~衛星~

近年、サステナビリティへの関心、重要性は高まり続けている。一方で、普段携わっている業務や技術がサステナビリティにどのように結び付くか、うまくイメージしきれない方も多いのではないだろうか。そのような課題に対してNTT DATAでは、「普段業務で活用している技術がサステナビリティにどのように関連するのかを知り、サステナビリティをより身近に感じること」を目的として、技術×サステナビリティホワイトペーパーを作成した。
2024年度、全10個の技術テーマについてホワイトペーパーを発信予定である。今回は衛星×サステナビリティと題して、衛星に関連する国内外のトレンドや事例を紹介する。
目次

はじめに

近年、サステナビリティへの関心・重要性は高まり続けており、サステナブル投資は主流となっています。一方で、普段携わっている業務や技術がサステナビリティとどのように結びつくのか、どのように活かしていけるのか、うまくイメージしきれていない方も多いのではないでしょうか。
この連載では、「技術」観点で、テクノロジー×サステナビリティのトレンドや具体事例などを紹介します。全10個の技術テーマを取り上げる予定であり、今回は衛星に注目します。近年、人工衛星は通信、気象観測、環境モニタリングなど多岐にわたる分野で活用されており、地球規模での情報収集やデータ解析を通じて、多くの業務の効率化や課題解決に貢献しています。本記事では、衛星技術とサステナビリティをかけ合わせた時にどのようなトレンド、事例があるのか見ていきます。

衛星のトレンド

宇宙産業は近年急成長を遂げており、特に民間企業の参入により、衛星市場の拡大が加速しています。2022年の宇宙産業全体の市場規模は3,840億ドル(※1)で、民間衛星関連が市場の大部分を占めています。また、2023年の衛星市場規模は約2,850億ドルで、2032年までに4,500億ドルに達すると予想されています(※2)
衛星は軌道に応じて低地球軌道(LEO)、中地球軌道(MEO)、静止地球軌道(GEO)に分類され、それぞれの軌道には独自の特性があり、さまざまな用途で活用されています。特にLEO衛星は、通信や地球観測に利用され、低コストで高速なインターネット接続を可能とし、離島や農村部など通信インフラが不十分な地域へのアクセスを改善することが期待されています。また、地球観測衛星は気候変動や災害監視などに重要な役割を果たし、環境保護や農業管理、気象予測にも貢献しています。今後、衛星技術の進歩により、より多くの分野での利用が進み、社会全体の効率化が促進されると予想されます。

(※2)Business Research Insights 衛星市場規模、成長率|業界レポート -2032

https://www.businessresearchinsights.com/jp/market-reports/satellite-market-117564

NTT DATAの衛星における取り組み

企業の活動が自然環境にどれだけ影響を与えているか、または自然環境にどれだけ依存しているかを理解することが重要です。そして、そのリスクを評価し、情報を開示することが求められています。例えば、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は2023年9月に最終提言v1.0を公開しました。このガイドラインでは、企業や金融機関が自然関連のリスクと機会を評価し、開示するための基準が示されています。詳細についてはこちらの記事(※3)をご覧ください。
このような自然に与える影響を測定するために、NTT DATAのデジタル3D地図サービス「AW3D®」が活用されています。
AW3D®は、最高性能の衛星群と、最先端画像処理技術の掛け合わせにより生み出される世界最高精度のデジタル3D地図です。都市計画や建設、交通など様々な分野で活用されていますが、自然に関する解析や可視化についても大きな活用が大きく期待されている技術です。例えば、農業分野では土壌の肥沃度を評価し、過剰な肥料の使用を避ける取り組みを実践することで、肥料コストを抑えると共に、地下水などの水域に過剰に肥料成分が溶け出し水質汚染につながるリスクなどを抑えることにもつながります。また、土地利用状況の時系列比較を行うことで、生産拠点の確保・拡大などの活動が、森林破壊により生み出されたものでないことを確認する、あるいは森林保全活動を行っている場合の森林の保全状況・効果等を把握・評価することができます。さらに、風力発電では、詳細な3D地形情報と風況解析ソフトウェアを用いた数値解析を行うことで、安定かつ効率的な発電が可能となる風車位置の候補選定に役立てています。
これらのユースケースは、自然環境への影響を定量的に評価するための有力な手段を提供し、企業のリスク管理やサステナビリティの向上に寄与しています。詳細についてはこちらの記事(※4)をご覧ください。

(※3)

気候変動/TCFDに次ぐ、自然/TNFDの開示の動向
https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2022/0831/

「LEAPアプローチ」に沿って企業の自然関連リスクと機会を評価する ~TNFDベータ版v0.3の公開内容から~
https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2023/0120/

(※4)自社の事業活動が自然に与える影響をどう測る?~デジタル3D地図の活用で、自然の状態や機能を把握・測定~

https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2023/0317/

おわりに~サステナビリティの観点から~

テクノロジー×サステナビリティと題して、連載の第4回では衛星とサステナビリティの関係を解説してきました。本記事で紹介した内容の詳細に加え、ホワイトペーパーでは衛星回線を活用した医療活動に関する他社事例等についても紹介しています。(※5)
以上のことから、衛星の活用は、「住み続けられるまちづくりを」や「気候変動に具体的な対策を」をはじめとするSDGsの目標達成に貢献することができます。しかし、衛星の利活用には環境負荷の問題も伴うことにも注意が必要です。衛星の打ち上げや維持管理、また衛星データの送受信には多くのエネルギーを必要とします。そのため、衛星システム全体の環境負荷を低減させる取り組みが重要です。具体的には、再生可能エネルギーの利用やエネルギー効率の向上が求められます。
衛星の利活用による効率化などのメリットの側面だけでなく、環境負荷などのデメリットについても理解しながら「持続可能な社会」を目指していくことが重要です。

図:ホワイトペーパーの構成

NTT DATAでは、「普段業務で活用している技術がサステナビリティにどのように関連するのかを知り、サステナビリティをより身近に感じること」を目的として、全10個の技術テーマについてホワイトペーパーを公開予定です。
次回以降、スマートロボットや量子、デジタルヒューマンといったテーマについて取り上げる予定です。ご期待ください。

記事の内容に関するご依頼やご相談は、こちらからお問い合わせください。

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