NTTデータグループのSAPソリューション
- it.document handling suite
DXはじめの一歩!~世界各国で利用できるAI-OCRソリューション~ - SDGs追跡プラットフォーム
NTTDグループで唯一のSDGs目標を網羅したダッシュボード - it.human
新たな顧客体験を提供する先進的ソリューション - 画像認識での安全管理
機械学習を利用したリアルタイムでの画像内物体検出 - IoTによる冷却塔管理
IoTセンサーデータと機械学習に基づく予知保全 - ERP経営管理高度化
組立製造業に特化したERP経営管理を高度化するソリューションスイート - SAP Product Footprint Management
購入および製造した製品のカーボンフットプリントを一括して計算し、削減のアクションに繋げることのできる、SAPのCO2排出量可視化ソリューション
it.document handling suiteDXはじめの一歩!~世界各国で利用できるAI-OCRソリューション~
概略
it.document handling suiteは、請求書や発注書等のビジネス文書のスキャンデータや、PDFデータをAI-OCRで読み取り、SAP ERP、S/4HANA、非SAPシステム(Dynamics等)に対して、csvやxml等、任意のファイル形式で、データ連携できるソリューションです。
SAP ERPやS/4HANAに連携した場合は、更に仕訳処理や承認ワークフローまでを自動化できます。100カ国・350顧客以上で実績があり、日本語を含めた187言語をサポートしています。
技術的な特徴
1複数製品での提供
以下3つの製品で構成されており、単独で使うことも、組み合わせて使うことも可能です。また、クラウド/オンプレどちらでも利用可能です。
2AIとRPA
AIとRPAを使用しており、データ読み取り後は、マスタデータから自動でサプライヤを検出できます。
ソリューション概要
- ターゲット顧客
- 中小企業から大企業まで
- 基幹業務
- 財務、サプライチェーン、人事管理
- 業種
- 全業種
SDGs追跡プラットフォームNTTDグループで唯一のSDGs目標を網羅したダッシュボード
概略
企業におけるカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)等のESGKPIについて、監視・算出を行うソリューションです。
主にパリ気候協定とSDGs(国連グローバル目標)に由来する2030アジェンダの2つの指針によって、世界的に投資家から、環境に対する企業の活動は重要視されています。その状況において、各企業ではESGKPIの算出・評価を行う必要があります。
本ソリューションにより、バックオフィスのデータと連携・統合し、データのトレーサビリティを備えた信頼性の高いESG情報の収集が可能となります。また、このソリューションによって、企業におけるESG活動に対する透明性や、従業員の関与を促進する副次的効果も期待できます。
技術的な特徴
1関連プログラムやプロジェクトの管理
ポータル上で2030アジェンダに向けた企業の取り組みについて、目標やタスクを定義して、プログラム・プロジェクトのレベルで達成状況を管理し、従業員の関与を促進するボランティアポータルの作成も可能です。
2SaaSでの提供
SAP Cloud Platformに基づくSaaSソリューションとして提供されます。
ソリューション概要
- 業種
- 全業種
it.human新たな顧客体験を提供する先進的ソリューション
概略
デジタルヒューマンは製品やサービスに関する情報を「知識」として備え、映像と音声を伴った顧客対応を実現するソリューションです。
ある調査によると、購買行動や意思決定には人の感情が影響を与えることがわかっています。またコミュニケーションのうち、細かな表情、ジェスチャー、声のトーン、ボディランゲージなどの“非言語”による情報が約93%を占めると言われており、人に与える感情も、この非言語部分が大きく影響しています。
デジタルヒューマンはチャットボットや電子メールと異なり、“非言語”部分で顧客に寄り添うことができるソリューションです。
技術的な特徴
1Google Dialogflow/SAP Conversational AI
最先端の自動音声認識/音声合成の技術を使用し、曖昧な表現にも学習して対応します。また21言語に対応しています。
2クラウドレンダリング
音声認識やアバターのモーション等、デジタルヒューマンに必要な機能は全てクラウド上にあります。
そのため、特別な機材を用意する必要はなく、一般的なノートPCとWebカメラさえあれば、すぐにデジタルヒューマンを利用できます。
ソリューション概要
- 業種
- 製造、保険、小売等、顧客接点をもつ業種全て
- 商用・PoCクライアント
- デンマーク自治体、KIA(韓国自動車メーカー)、Verizon
画像認識での安全管理機械学習を利用したリアルタイムでの画像内物体検出
概略
このソリューションでは、建設現場等に設置したカメラデバイスで撮影した画像をオブジェクト検出に特化した機械学習モデルを利用して解析し、追跡対象の物体を特定し、抽出することができます。
ユースケースとして、作業員が規定通りにヘルメットを着用しているか、建設機械や鋼材などの高額な建設資材が不正に持ち出されていないかといった観点での監視作業の自動化を想定しています。
技術的な特徴
1画像解析・オブジェクト検出モデル(YOLOモデル)による物体検知
サンプル画像データを利用してあらかじめモデルを作成・訓練することで、撮影された画像内に検出対象が含まれているかどうかを判定します。
2エッジデバイスでの画像判定処理、リアルタイムでの通知
オブジェクト検出モデルを工事現場の防犯カメラに組み込むことで、数秒~10秒以内に情報通知システムに連携します。ヘルメットの誤使用や現場外への移動を検知した場合には、位置情報を基に現場管理者に通知します。
ソリューション概要
- 業種
- 建設業、製造業
- PoCクライアント
- 某ドイツ大手建設業
IoTによる冷却塔管理IoTセンサーデータと機械学習に基づく予知保全
概略
巨大な冷却塔は電源のアップダウンに時間がかかり、必要な電気量も気象条件に左右されます。冷却塔を複数稼働させている場合は、温度と湿度の変化次第で冷却塔をフル稼働させるか、一部電源を落とすかを判断し、省エネとメンテナンス時間確保の決断を下す必要があります。
本ソリューションでは、複数の冷却塔にそれぞれ温度センサーと振動センサーを装備し、工場の冷却能力に関する需要データや天気予報データと、センサーデータをあわせて分析します。更に機械学習に基づき、ポンプ流量/ファン回転数の予測制御によるエネルギー使用量の最適化や、状態監視から早期障害検出の自動化を実現します。
技術的な特徴
1メンテナンスの実行と戦略の決定をサポートする高度な分析
SAP Cloud Platform、Leonard IoT、SAP Predictive Maintenance and Service(PdMS)、SAP Analytics Cloudの連携によるメンテナンスとサービスの統合を実現
2デジタルツインの360度ビュー
デジタルツインによる冷却水供給の最適化、省エネ、ポンプとファンの運転の最適化、必要な冷却能力に対するメンテナンスや運転状態の予測
ソリューション概要
- 業種
- 重工業、産業機械、自動車
ERP経営管理高度化組立製造業に特化したERP経営管理を高度化するソリューションスイート
概略
自動車メーカーなどの組立製造業に特化した経営管理高度化ソリューションスイートで、経営管理、 経営予測をマネジメントする。
ソリューション詳細
1組立製造業向けERP経営管理高度化ソリューション
ERPシステムは期間損益を可視化して把握することで経営の意思決定に活かすことを得意としていますが、組立製造業において自社製品の“本当の損益”をきちんと可視化してマネジメントできている企業は、残念ながら多いとは言えません。また、国内の製造業では、拠点をまたいで製品を製造している場合も多く、基幹システムが拠点ごとに分かれることも少なくありません。このため損益管理に必要なデータが揃わないか、集めたとしても粒度や精度に差があり、製品ごとの損益を見ることが難しくなっています。こうした“自社製品の真の実力値(本当の損益)”の把握は、グローバルに展開する製造業にとって古くからの課題と言えるものです。そこでNTTデータでは、これまで「自動車メーカー」や「自動車部品メーカー」を中心とするお客さまへのSAP ERP導入や、変革プログラムの推進を行ってきた知見やノウハウを活かし、SAP S/4HANAを活用したソリューションの提供をはじめました。それが「組立製造業向けDX対応ERP経営管理高度化ソリューション」です。自動車や機械業界など、組立製造業における経営管理を高度化することを目的としています。SAP標準機能を活用し、組立製造業特有の業務シナリオをカバーするだけでなく、AIやIoTに係るデジタル技術を活用し、予算編成から生産実績収集、損益予測までをカバーする4つの機能を備えるソリューションスイートです。
2組立製造業向けの経営管理を高度化するソリューション
ここで、組立製造業に特化した本ソリューションスイートのテンプレートを紹介しましょう。まず「SAP S/4HANA ERP ソリューション - 経営管理テンプレート」です。経営管理の主要業務に予算統制があります。計画した予算に対して期末実績の差異分析を行い、予算と実績の乖離要因を特定し改善を促し、PDCAサイクルを廻していきます。ここで必要となる予算や実績データは、通常ERPから収集することになりますが、ERPで実装している業務オペレーションやデータが標準化されていないと、収集したデータの粒度や精度が揃わず、損益情報の可視化・分 析ができないばかりか、適切な改善アクションを促すことができません。こうした課題を解決するため、本テンプレートでは、事業・製品別の損益管理を可能とする業務シナリオと、マスタコードのデータ構造をモデル化し、実装済みテンプレートとして提供しています。データの標準化を図り、経営管理に役立てられるばかりか、組立製造業の業務プロセスに沿った情報整理をも実現します。
「SAP BPC を活用した予算・計画ソリューション - 予算分析テンプレート」は、事業や製品別の予算編成や、連結損益を可視化するためのテンプレートです。多くの組立製造業は、製品損益を、拠点別→国別→地域別予算として積み上げるボトムアップ型が主流です。このテンプレートは、個々の目標単位で損益変動に関連するマネジメントKPIを変数(パラメータ)とし、損益目標をトップダウンでシミュレーションし目標予算を策定できる仕組みを実現しています。
さらに「SAP Analytics Cloudを活用した予測・分析ソリューション-損益予測テンプレート」により、 地域や事業・製品といった軸で期間損益を可視化し、予算と実績の乖離要因を分析できるダッシュボード機能を実現します。地域や科目、KPI 要素別の分析・解析レポー トも整備しています。また、お客さま業務のDXによる高度化をサポートする機能も備えています。例えば、機械学習エンジンを活用した拡張分析による損益増減の要因分析、予測分析機能を活用した損益シミュレーションやベンチマーク分析といった計画精査と予実モニタリングの高度化をサポートします。これらのテンプレートは標準的なシナリオを提供するとともに、お客さまの要求(強みとなる業務)に応じてカスタマイズ可能となっています。また、これらを用いることで、業務プロセスの標準化を図り、情報の粒度・精度・鮮度を整えることが可能となり、デジタル技術の活用により、属人的になりがちだった予測・分析業務の負荷を軽減し高度化を図ることで、データドリブン経営を実現します。
3工場のIoT化で現場の情報をリアルタイムに収集
製品別の損益を正しく把握するには、生産出来高を正確に把握することが重要です。しかし、出来高を人間が目視で確認して「正の字」を記録・集計し、それを日報ベースで報告、さらにそれを月毎に集計して報告するといった運用を行っている企業も少なくありません。これでは経営層がリアルタイムに状況を把握し、経営に役立てることは難しい状況といえます。NTTデータはこうした現状を鑑み、ラズベリーパイとカメラ、センサーを工場の生産現場に設置し、各工程の生産出来高や製造実績をカウントし、そのデータをリアルタイムでERPに連携・接続できるソリューションを実現しました。それが「SAP MIIを活用した実績収集・連携ソリューション-IoTコネクト」です。生産現場では、各種センサーからの実績情報をもとに、品番別生産出来高をリアルタイムに収集できるようになり、生産上の問題もすぐに把握して対応を行えるほか、時間帯別の稼働状況といったこれまで見えなかったデータをも経営に活かすことができます。センサーや生産設備から収集したマシンデータなどは、ERPではそのまま活用することができませんが、SAP MIIを活用したIoTコネクト・ソリューションを介することで、品番別製品出来高として変換し、SAPに連携できるブリッジ機能も合わせて提供しています。また、このソリューションは、製造工程における不良検知や品質検査の自動化にも活用することが可能です。例えば、製造工程にカメラを設置し、カメラで取得した画像を基にラズベリーパイを介して製造過程でできた製品の傷の有無などを機械学習エンジンでチェックすることで、目視では確認が難しい品質の良否を判断し、不良検知を自動化するといった用途にも活用することが可能です。
二人三脚でお客さまの経営課題を解決する
NTT データのサービス
これまで、日本国内のSAP導入企業は、産業全体の変革期を迎えるなか、2027年問題やDXの対応の問題に直面し、この先、導入済みのSAPをどのように対処したら良いか、悩んでいることと思います。SAP S/4HANAへのマイグレーションや、各種デジタル対応、そして働き方の変革など、このような状況下でSAPを中心とする基幹システムに投資して経営に貢献できるのか、こうした不安や戸惑いは特に製造業では多いとお聞きしています。本ソリューションは単にお客さまにツールを提供するだけのものではありません。NTTデータでは、お客さまと一緒に課題に立ち向かい、二人三脚で解決して行くことが基本だと考えています。ぜひわれわれNTTデータと共に歩んでいきましょう。
ソリューション概要
- ターゲット顧客
- 中小企業から大企業まで
- 基幹業務
- 経営管理
- 業種
- 製造業
SAP Product Footprint Management購入および製造した製品のカーボンフットプリントを一括して計算し、削減のアクションに繋げることのできる、SAPのCO2排出量可視化ソリューション
概略
気候変動に関する国際的枠組みであるパリ協定の目標に基づき、企業は政府・投資家・取引先からCO2排出量に関する情報開示が求められるようになってきています。
SAP Product Footprint Management(以下PFMと記載)は、以下の特徴を持つソリューションです。
- S/4HANAからデータを取得し、SAP Business Technology Platform(以下BTPと記載)を使用して、品目単位のCO2排出量を算出
- 会社としてCO2排出量を削減するため、算出結果をもとに様々な切り口で分析
また、SAP Analytics Cloudのライセンスをお持ちの場合は、S/4HANAと接続することで、SAP Analytics Cloud上でレポート分析が可能です。
グローバル基準であるGHGプロトコルが定めるサプライチェーン排出量とは、事業者自らの排出だけでなく、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量を指します。
つまり、サプライチェーン排出量=Scope1排出量+Scope2排出量+Scope3排出量となり、原材料調達・製造・物流・販売・廃棄など、サプライチェーン全体から発生する温室効果ガス排出量のことを指します。
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※
Scope1,2,3の定義、Scope3の15のカテゴリの定義は以下参照(2023年5月24日時点)
排出量算定について - グリーン・バリューチェーンプラットフォーム|環境省(env.go.jp)
Scope3には、15のカテゴリ分類が存在しますが、現時点でPFMにて対応しているScopeは以下の通りです。
技術的な特徴
1S/4HANAとPFMを接続することで、リアルタイムなデータを元にしたCO2排出量の計算が可能
BTP Cockpitから接続設定を実施することで、自社のS/4HANAと接続し、データ連携が可能です。
そのため、既にS/4HANAを導入している企業にとっては、PFMのライセンス購入・追加設定で、S/4HANA上の活動データを活用しクイックにCO2排出量の可視化・分析が可能となります。(※1)
PFMの機能としては、BTP上のPFMラウンチパッドにて、S/4HANAからのデータ、また外部ファイルから排出係数をインポート(※2)することで、品目ごとにCO2排出量の計算・監視が可能です。
- ※1 PFMが使用できるS/4HANAのバージョンはS/4HANA 2021 FPS01以上、S/4HANA Cloud(2108以降)に限る。
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※2
排出係数は、取引先から直接取得する情報、もしくは環境省が提供する排出原単位データベース(下記リンク参照)の情報を用いて、ファイルアップロードにてPFMに取り込む。
排出量算定について - グリーン・バリューチェーンプラットフォーム|環境省(env.go.jp)
2PFMで計算した結果をS/4HANAに返し、品目ごとのCO2排出量を分析可能
本ソリューションは、PFMにて品目のカーボンフットプリントを計算し、計算結果を確認するだけでなく、計算結果をS/4HANA側に連携し、PFM向けの新機能“View Product Footprint”にて品目ごとのCO2排出量の情報を可視化することができます。
グリーンソリューションでは、CO2排出量を可視化するだけでなく、実際に「削減」できることが重要となりますが、PFMでは業務を実施するS/4HANA上でCO2排出量を確認できるため、サプライヤー見直しの際にCO2排出量がより低いサプライヤーから調達の判断をするなど、削減のためのアクションに繋げやすいという特徴があります。
ソリューション概要
- ターゲット顧客
- 中小企業から大企業まで
- 基幹業務
- サプライチェーン
- 業種
- 製造業