Business Need
顧客課題
- Getty Imagesでは毎年末、その年に撮影された膨大な報道写真の中から、世の中に最もインパクトを与えた写真を100点程度選定して公表している。ゲッティイメージズ ジャパンは、その中でさらに今年の一枚を選ぶという試みを数年前から行っている。インパクトという標準化しづらい評価基準で写真を選定するにはプロの目に頼るしかないが、自動的かつ客観的に皆が納得できる今年の一枚を選出できないかという課題があった。
- プロの審査委員による選出ではなく、日本人一般の大衆(マス)が見たときの印象評価による選出したいが現状手段が無かった。
Solution
アプローチ
- 脳科学×AIモデルによる写真選定
施策
- NTTデータの「NeuroAI®」※1を活用し、写真を見ている人の脳活動を予測し、脳活動から推測できる知覚解読結果(動詞、名詞、形容詞による言語で表現)を提供
※1:コンテンツ視聴中の脳活動をfMRI(functional magnetic resonance imaging)で撮像し、撮像結果から脳活動を推定するAIモデルを構築
- 写真に対する印象評価としてポジティブとネガティブ双方を強くあわせ持っている写真を大量の写真の中からシステマチックに選定
Outcomes
達成した成果
- 従来のAIでは、過去に人間が選んだり、反応したデータベースを元に総合的に選ぶことが可能だが、NeuroAIにより、脳活動推測結果を組み入れたことで、より人の感性に近い印象評価を行うことができた。(質の課題解決)
- 年々増加する写真に対して、最初のふるいをかける部分などにNeuroAIを活用し、人は人にしかできない意思の部分に注力するなどの、ビジネスプロセスの変革に貢献している。(量の課題解決)
- マスの評価選定軸を入れることでの新しいアワード創出による価値向上が可能となった。